地域包括ケア研究会 -村井クリニック-


はじめに

住み慣れた地域で最後まで暮らし続けることのできる地域社会を作るために、自治会をはじめ地域の皆さまには地域の人とのつながりを再構築し、地域の中で「生活の支援」「介護予防」を行うことが求められています。また、その手段として、気軽に集まることができる「通いの場」の設置、高齢者が担う「役割」が求められます。一言で言うなれば、これが「地域包括ケアシステムの構築」であります。 しかし、過去には「向こう三軒両隣」の住民意識があったものの、現代において、核家族化に伴い地域の人間関係は希薄となり、さらに「個人情報保護法」の誤った普及が相まって、地域の支えあいに本来必要となる情報までも共有されていない現状があります。

我がまち宇都宮においては、中心地の都市部から郊外の新興住宅地、そして農村地帯が共存する地域で、その地区ごとに課題が異なります。その地域課題に対して一緒に考え、取り組む一助となりたいと思います。

目 的

本研究会では、地域の皆さまを対象に、

  • ①社会の現状と医療・介護政策を知っていただくこと
  • ②自治会と地域の皆さまに求められることを知っていただくこと
  • ③地域の皆さまの意識が変化し、支えあいの街づくりを目指すこと
をテーマとして、地域の皆さまとの勉強会を宇都宮市内の様々な地域で繰り返し実施することで、町に暮らす方々の意識を社会保障に向けていただくことを目的とします。

本会活動について

村井邦彦院長(地域包括ケア研究会 代表)など、医師はじめ多職種の村井クリニックスタッフが、宇都宮各所の地区市民センター・公民館・コミュニティセンター・生涯学習センターなどにおいて、できる限り自治会長さんなどを窓口/自治会主催として、定期的に自治会・地域の皆さん向けに勉強会を開催します。

地域包括ケアシステムの構築と言われても、市民としては目指す像が明瞭でなかったり、住民主体の実施には無理があると感じているものです。私たちは市民の皆様と共に考える勉強会をキャラバン形式で年100回めざし開催してゆきます。 毎回、参加者の皆さんからのご意見&アンケートを収集。アップデートを重ねながら、地域包括ケア<宇都宮モデル>の構築と全国普及を目指します。

◎ 主なテーマ ◎

「地域包括ケア」「在宅医療」「認知症」「介護予防」「コミュニケーション」「食支援」「生活を支える制度」「医療保険制度・介護保険制度について」など

◎講演内容事例◎

1.社会の現状と医療・介護政策
①少子高齢化・多死社会 ②社会保障費、医療費 ③地域医療構想、病床数削減 ④第7次医療計画(H30)⑤第7次介護計画(H30) ⑥自治会の成り立ちと現状 など

2.自治会と地域住民に求められること
①地域包括ケアシステム ②総合事業、地域支援事業 など

3.地域住民の意識の変化、支えあいの街づくり
①病院に依存しない生き方 ②地域をつくる在宅ケア ③場づくり、介護予防、高齢者の役割 ④生活支援 ⑤地域の情報共有・個人情報保護法 ⑥他の地域の実践例 など



今後の開催予定

次回開催については、概要詳細が確定次第、掲載させていただきます。


これまでの開催報告

開催報告『城東地区福祉協力員連絡会総会』2018.5.22

2018年初開催は「城東地区福祉協力員連絡会総会」でお話させていただきました。
今回は、城東地区の福祉協力員さんが興味を持ってくださり、在宅医療についての学びを深める場となったことかと思います。在宅医療が必要であること、それがなぜ必要なのか、興味を持ってくださることが第一段階ですね。今後も地域の皆様とともに在宅医療の推進に努めていきたいと思います。

■開催概要■

  • [開催日時]2018年 5月 22日(火)10:00~11:00
  • [開催場所]城東地域コミュニティセンター会議室 *交通アクセス
  • [対  象]参加メンバー限定開催

* 主催 * 城東地区福祉協力員連絡会

城東地区福祉協力員連絡会総会


開催報告『栃木県栄養士会福祉協議会研修会』2017.9.6

本研修会では、「地域包括ケアと多職種連携~在宅高齢者の暮らしを支える~」と題して、村井 邦彦 院長より講演させていただきました。
過去から現在にかけての社会背景の移り変わり、人口動態・社会保障費の現状を把握するとともに、国の医療介護政策が向いている方向性を述べました。その上で、栄養士のこれからの役割を考察しました。今の地域包括ケアシステムの構築において、「食」を支えることは、「生きる」を守ることであり、「生きがい」を持つ基盤であるため、「栄養士」の役割は大きいと思います。ことさら「在宅における栄養士」の存在は、まちづくりの要になる人財であり、サロン活動などに「管理栄養士」が入ることで介護予防の考え方が広まるきっかけとなり、ひいては地域の人たちの人生を豊かに幸せにすると確信しています。
質疑応答においては、在宅訪問管理栄養士と医師とが繋がりづらい現状があるがどうしていけばいいか、という鋭い課題を投げかけられました。医師も含めた他職種が、在宅訪問管理栄養士の存在を知る必要があるし、栃木県栄養士会を挙げて知ってもらう活動を精力的にしていかなければならないと思います。また、連携を図っている見取り図の中に、栄養士を入れてもらうよう働きかけるなど、アピールをしていって欲しいともに、医師の立場からも応援していきたいと思います。

■開催概要■

  • [開催日時]2017年 9月 6日(土)14:00~15:30
  • [開催場所]とちぎ男女共同参画センター パルティ *交通アクセス

* 主催 * 栃木県栄養士会福祉協議会

栃木県栄養士会福祉協議会研修会


開催報告『第5回地域包括ケア研究会』2017.8.17 new

第5回は、地域包括支援センター豊郷で開催させていただきました。
今回は村井院長より「住民として、何をするべきか」という話題で情報提供をさせて頂きました。豊郷地区はこれまでも包括支援センター主体の勉強会を自治会長、民生委員など地域住民向けに開催してきた経緯があるため、地域包括ケアの基本的な話を省略して、「目指す地域像」、「居場所の重要性」「高齢者が社会的役割を持つこと」「インフォーマルサービス」「生活支援・介護予防サービスの作り方」等の説明をさせて頂きました。

自治会の参加者からは、地域の見守りには情報共有と個人情報保護法の正しい理解が必要であること、第2層協議体の設置に向けた勉強会を開催していくことなどの発言がありました。 地域の民生委員からは、「子どもを保育室に預けてパートに行く地域のお母さんたちがグループになって、順番にメンバーの子どもさんを引き取りに行く工夫をしている。そういう仕組みを地域の集まりのなかで作ることは、協議体が地域のニーズをサービスに変えてゆくような感じですね。」とコメント頂き、協議体についての理解が深まったことが実感できました。 地域包括支援センター長からは、「地域ケア会議を繰り返していくことで、地域の力を付けていきましょう」と決意表明を、宇都宮市地域包括ケア推進室の鈴木氏からは「宇都宮市として住民の皆様の理解のために今後も説明会を各地で頑張ります」と心強いコメントを頂き、閉会となりました。

■開催概要■

  • [開催日時]2017年 8月 17日(土)10:30~11:30
  • [開催場所]地域包括支援センター豊郷 *交通アクセス

* 主催 * 地域包括支援センター豊郷

第5回地域包括ケア研究会


開催報告『第4回地域包括ケア研究会』2017.3.11

2017年最初となる第4回は中央連合自治会地域会議で開催させていただきました。
今回は、各エリアの自治会長、民生委員、福祉協力員が参加される中央連合自治会 地域会議メンバー限定の会。各地域をリードする皆様とともに大いに学べました。今後のアクションに繋げていきたいと思います。

■開催概要■

  • [開催日時]2017年 3月 11日(土)10:30~
  • [開催場所]中央コミュニティセンター *交通アクセス
  • [備  考]メンバー限定開催/一般参加不可

* 主催 * 中央連合自治会

第4回地域包括ケア研究会


開催報告『第3回地域包括ケア研究会』2016.12.17

第3回では、県内各地で地域作りに取り組んでいる方や、強く興味を抱いている方が参加してくださいました。宇都宮市内はもちろんのこと、栃木県内では各地で抱える問題が異なってきます。宇都宮の市街地と旧上河内地区、また奥日光などまで見渡してみても社会資源そのものの量が全く違ってきます。しかしながら、目の前に迫っている状況を乗り越えなくてはならいのはどの地域でも同じです。多少のタイムラグはありこそすれ、確実に少子高齢化の歪みは表面化してきます。生活支援コーディネーターの育成は急務でありながら、その双肩にかかるものは大きいため誰でもいいというものでもありません。今後、意識の高い方たちがいかにして動けるか、それが各地域で動いていけるかが肝心です。これからも地域の意識の高まりの一助となっていければよいと考えます。

■開催概要■

  • [開催日時]2016年 12月 17日(土)15:00~16:30
  • [開催場所]宇都宮大学 地域連携教育研究センター *交通アクセス

* 主催 * 宇都宮大学終章学教室(丹生様)

第3回地域包括ケア研究会


開催報告『第2回地域包括ケア研究会』2016.12.16

第2回は、デイサービスセンターたからぎにて開催された『豊かな高齢期を考えるための集い』へお伺いして、地域包括ケアについて講演させていただきました。 主催者の皆さまにも「これからもっと『地域包括ケアシステム』の周知を図らなくてはなりません。先生からの発信にご協力できればと思うとともに、村井クリニックさんとは同じ地域でもあり一緒に協力しつつ進めていきたいところです。」とのお話もいただきました。 第1回に続いて地域の皆さんの貴重な時間を過ごすことができました。関係各位、今後ともどうぞ宜しくお願い致します!

■開催概要■

  • [開催日時]2016年 12月 16日(金)19:00~20:30
  • [開催場所]デイサービスセンターたからぎ *交通アクセス

* 主催 * 豊かな高齢期を考えるための集い(白井様)

第2回地域包括ケア研究会


開催報告『第1回地域包括ケア研究会』2016.10.1

第1回は、滝の原自治会様へお伺いして、柏倉 祐司 医師(村井クリニック)より、『地域包括ケアについて』と題して、ご講演させていただきました。 「内容が非常によかった、近隣の自治体にもぜひ広めていきたい」「自治会の代表者が集まる会などで積極的に声を掛けていきたい」などのお声もいただき、地域の皆さまとの交流とともに充実した時間となりました。 様々なご提案やご意見・ご感想をいただきながら、着実にアップデートしていければと考えております。関係各位、参加いただいた皆様、ご協力・ご支援いただいた皆様、ありがとうございました!

■開催概要■

  • [開催日時]2016年 10月 1日(土)11:00~12:30
  • [開催場所]株式会社ドリームライフ井上

* 自治会 * 滝の原自治会(自治会長:井上様)

第1回地域包括ケア研究会


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