ペインクリニック
-ペインクリニックとは-
-当院の特徴-
-主な適応疾患-
-神経ブロック治療-
-担当医-
-診療時間のご案内-
ペインクリニックとは
急性・慢性の痛みをテーマに、原因疾患を治すこと、あるいは原因疾患が完全に治せない場合でも痛みを軽くして生活してゆけることを目指します。治療の方法は、内服、神経ブロック、リハビリテーションなどがあります。
ペインクリニックでは、他の診療科で処方しないような麻薬性鎮痛薬や、鎮痛補助薬として分類される抗痙攣薬などのお薬を組み合わせて処方します。
●ペインクリニックとは(日本ペインクリニック学会HP)※外部リンク
当院のペインクリニックの特徴
当クリニックのペインクリニック部門では、大学病院に劣らない優れた知識と技術を提供して活動的な生活を支えるとともに、在宅療養支援部門での在宅医療・在宅緩和ケアの経験等も活かして、これらの資源を総合的に活かしながらご自宅で療養される患者様の生活をサポートしてまいります。
〇リハビリテーションとの連携
慢性痛の治療には、リハビリテーションとの連携が重要です。内服治療、神経ブロック治療と併用、または神経ブロックから移行する形でリハビリテーションを行い、その過程で、心理・社会的アプローチも加えた「集学的治療」を重視しています。痛み行動を減らし、日常生活の幅を回復し、身体活動を増やしてゆくところまでのお手伝いをしています。
●担当医は、日本ペインクリニック学会専門医である村井邦彦院長です。
*村井院長プロフィールはこちら
●当クリニックは、日本ペインクリニック学会専門医指定研修施設です。
*日本ペインクリニック学会 研修施設一覧(栃木県)
担当医
当クリニックのペインクリニック部門では大学病院に劣らない優れた知識と技術を提供して活動的な生活を支えるとともに、在宅療養支援部門では在宅医療・在宅緩和ケアの経験を活かして、これらの資源を総合的に活かしながらご自宅で療養される患者様の生活をサポートしてまいります。
[院長]村井 邦彦(むらい くにひこ)
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<院長プロフィールはこちら>
- ■メッセージ■
病気やケガではなく、痛みを対象として治療します。痛みは悪循環することが知られていますので、急性痛が長引きそうだと感じたら、お早めにご相談ください。
また、慢性の痛みについては、その原因を特定して治療を行うとともに、その痛みによって生じた心理・社会的要因にも目を向けながら、ともに痛みを乗り越えてゆけるように支援します。
ペインクリニック「診療時間のご案内」
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月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
午前診療 9:00-12:30 [受付時間] 8:30-12:00 ※土曜は診療13時(受付12時)まで |
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第1・3週
◎■
村井院長
事前予約制
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隔 週
◎■
村井院長
事前予約制
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午後診療 15:00-18:30 [受付時間] 14:30-18:00 |
◎■
村井院長
事前予約制
整形外科と併診
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◎■
村井院長
事前予約制
整形外科と併診
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休
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◎■
村井院長
事前予約制
整形外科と併診
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休
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*2024年12月の診療カレンダー(各診療科毎の詳細)
※土曜午前診は隔週です。詳しい日程は上記カレンダーをご参照ください。
*ペインクリニックの初診/再診は事前予約制です.
受付窓口・お電話・ネット診療予約にて予約受付しています.ご利用ください.
診療ご希望の方やお問い合わせの方は
028-621-1541(代表)
■村井クリニック総合案内
《午前診》月~金曜|診療 9:00-12:30(受付 8:30-12:00)/土曜|診療 9:00-13:00(受付 8:30-12:00)
《午後診》月・火・木・金曜|診療 15:00-18:30(受付 14:30-18:00)
※内科外来 木曜午後診のみ 14:30~17:30(受付 14:30~17:00)
*医院休診日…水曜/土曜午後・日曜・祝日
*初診の方は受付終了時間の30分前までにご来院ください.
*初診の方は以下のものをお持ちください。
・健康保険証 ・介護保険証(65歳以上の方) ・おくすり手帳 ・身体障がい者手帳(お持ちの方)
※物忘れなど、認知症についてご心配がある場合は、ご家族の同伴をお勧めしています。
ペインクリニックの主な適応疾患
筋骨格系疼痛(筋筋膜性疼痛・椎間板ヘルニア・変形性脊椎症・脊柱管狭窄症・腰椎術後疼痛・肩関節周囲炎・胸郭出口症候群 等),
帯状疱疹痛・帯状疱疹後神経痛,
がん性痛,
片頭痛をはじめとする頭痛全般,
三叉神経痛閉塞性動脈硬化症やバージャー病,
膠原病などによる難治性潰瘍,
術後痛,
複合性局所疼痛症候群,
幻肢痛, 引き抜き損傷後疼痛,
突発性難聴、顔面神経痳痺、顔面痙攣 など
神経ブロック治療について
神経ブロック治療もまた、ペインクリニックの特長のひとつです。神経ブロックとは、神経やその周囲に局所麻酔薬を注射して、痛みを治療する方法です。局所麻酔薬などが神経に作用し、痛みの伝達経路をブロックすることで、痛みを取り除きます。痛みが緩和されることで血流改善、筋肉の緊張緩和も期待できます。
《神経ブロックとは~詳細はこちら》
癌性の腹痛や背部痛に対しては、腹腔神経叢ブロック、上下腹神経叢ブロック、不対神経ブロックなどを行いますが、これには診断をして医師からの依頼状、および最近のCT画像などの情報を必要とします。事前に別の手段についてのご相談や治療の利点・欠点についてのご説明をさせていただきますので、あらかじめご相談ください。
神経ブロック治療は一回で完了するものではなく、薬物療法と併せて複数回実施することが一般的です。神経ブロック療法には多数の種類があり、痛みの種類や症状により使い分けます。主なものは以下の通りです。
トリガーポイントブロックとは
筋肉内に固く触れる部位を圧迫すると、強い痛み引き金になることがあり、圧迫で痛みを生じた点をトリガーポイントといいます。この部位に局所麻酔薬や鎮痛薬などを注射するのが、トリガーポイントブロックです。頚部や肩、腰の痛みによく用いられます。
星状神経節ブロックとは
星状神経節ブロックは、首の付け根にある「星状神経節(せいじょうしんけいせつ)」という交感神経の束の近くに局所麻酔薬を注射して、交感神経の機能を一時的に抑える方法です。頭痛、頭・頚・胸部の帯状疱疹、頸椎症、五十肩、頸椎椎間板ヘルニア、むちうち後遺症、肩こりなどの痛みに対して用いられます。また、痛み以外にも顔面神経麻痺、メニエール病、突発性難聴、レイノー病、網膜血管閉塞症などの機能改善に有効な治療とされています。上肢の複合性局所疼痛症候群(CRPS)に有効な場合もあります。
注射の後、一時的に声がかすれたり、まぶたが重くなったりします。非常に稀ですが、頸部の出血により息苦しくなるなどの副作用もあるため、他の治療法より効果や利点が大きい場合に行います。ブロック後はベッド上で30分程度休んでから帰宅します。
腰部交感神経節ブロックとは
腰部交感神経節ブロックとは、下肢を支配する交感神経をブロックし、下肢の血行改善、発汗停止、交感神経が関与する痛みを緩和させることを目的とするブロックです。
適応疾患
腰部脊柱管狭窄症、閉塞性動脈硬化症、バージャー病、糖尿病性神経障害および壊疽、帯状疱疹後神経痛、反射性交感神経性ジストロフィー
硬膜外ブロックとは
硬膜外ブロックは、背骨の下の方(腰のあたり)に局所麻酔薬を注射し、脊髄を覆う「硬膜(こうまく)」の外側にある「硬膜外腔(こうまくがいくう)」に麻酔薬を注入して、神経の炎症を抑えて痛みをとる方法です。腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などに伴う坐骨神経痛症状などに特に有効です。特に腰椎椎間板ヘルニアの急性期の方には、手術の前に必ずブロック治療を受けることをお勧めします。ブロック後はベッド上で1時間程度休んでから帰宅します。
適応疾患
〇頚 部〇
頚椎椎間板ヘルニア、頚部脊柱管狭窄症、むち打ち症、変形性頚椎症、胸郭出口症候群、慢性の頚部、肩、肩甲部の痛みなど
〇胸 部〇
胸椎椎間板ヘルニア、胸椎捻挫など
〇腰 部〇
腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、慢性腰痛、骨粗鬆症による腰痛、ギックリ腰、坐骨神経痛、大腿神経痛など
〇頚・胸・腰部〇
帯状疱疹、神経損傷後の疼痛など
神経根ブロックとは
頚椎症性神経根症、坐骨神経痛、帯状疱疹後神経痛などで、原因となる神経が限定されている場合や、硬膜外ブロックが有効でない場合に、レントゲンを確認しながら注射をします。局所麻酔薬や抗炎症薬(ステロイド)を注入し、神経の炎症を抑えます。ブロック後はベッド上で1時間程度休んでから帰宅します。
適応疾患
神経根痛(椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、すべり症、圧迫骨折、変形などによる)帯状疱疹後神経痛、複合性局所疼痛症候群
三叉神経ブロックとは
三叉神経ブロックとは主に顔面の知覚を司る三叉神経を三叉神経節(ガッセル神経節または半月神経節)から末梢にいたるいずれかの部位で遮断する 手技です。当院では患者様への適応を検討した上で局所麻酔薬より長期的な効果が期待できる 三叉神経高周波熱凝固法 を施行しております。
適応疾患
特発性、症候性三叉神経痛耳介側頭神経ブロックは片頭痛、群発頭痛による側頭部痛に効果が期待できます。
後頭神経ブロックとは
後頭神経ブロックとは、頚椎の上部から後頭部に広がる後頭神経に対し薬液を浸潤させるブロック療法です。主に頚部痛、筋緊張性頭痛など治療に用います。このブロックで使う局所麻酔薬の効果は2~3時間ですが、痛みの悪循環を解消することにより長期間の鎮痛を期待することができます。ブロック療法の中でもリスクの低いブロックであるため繰り返し行い頭痛などのコントロールを行うことができます。
適応疾患
頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、帯状疱疹、帯状疱疹後神経痛、胸郭出口症候群、上肢CRPS(complex regional pain syndrome)、上肢の血行障害などによる上肢の急性期および慢性期の疼痛に対する治療、リハビリテーション施行時の痛みの軽減
肩甲上神経ブロックとは
肩甲上神経ブロックは、肩甲切痕もしくは棘上窩を走行する肩甲上神経周囲に局所麻酔薬を注入することで肩関節やその周囲に生じる痛みを緩和する治療法である。その有効性は広く知られており、除痛効果の持続を期待して 高周波熱凝固法 などと組み合わされることもあります。
適応疾患
頚腕症候群、肩関節周囲炎、外傷・骨折・脱臼後の肩関節痛、胸郭出口症候群および類似疾患、関節リウマチを含む関節炎、悪性腫瘍の浸潤
腕神経叢ブロックとは
レントゲンや超音波で頸椎からでてくる神経の束(腕神経叢)の位置を確認しながら神経の近くに局所麻酔薬などを注入します。頚椎症性神経根症や胸郭出口症候群で生じる、肩や頸から腕の痛みに対して用いるのが一般的です。ブロック後はベッド上で30分程度休んでから帰宅します。
適応疾患
頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、帯状疱疹、帯状疱疹後神経痛、胸郭出口症候群、上肢CRPS(complex regional pain syndrome)、上肢の血行障害などによる上肢の急性期および慢性期の疼痛に対する治療、リハビリテーション施行時の痛みの軽減
肋間神経ブロックとは
肋間神経ブロックとは、胸神経前枝である肋間神経が肋骨下縁で走行するスペースに局所麻酔薬や神経破壊薬を注入することで、胸腹部や背部の痛みを緩和するコンパートメントブロックです。薬液以外にも肋間神経近傍に 高周波熱凝固を用いてブロックを行うこともあります。
適応疾患
肋間神経が障害を受ける帯状疱疹、帯状疱疹後神経痛、肋骨骨折などの外傷、開胸術後痛、胸椎椎間板ヘルニア、黄色靭帯骨化症、がんの肋骨転移
大腰筋筋溝ブロックとは
大腰筋筋溝ブロックとは、大腰筋と腰方形筋の筋膜間の間隙に局所麻酔薬単独あるいはステロイド薬混合液を注入し、腰神経叢および仙骨神経叢の1部をブロックすることにより腰下肢痛に効果を示す神経ブロックです。当院ではX線透視下で確実に薬液を注入しています。
適応疾患
腰下肢痛(腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、変形性腰椎症などによる)、股関節痛、下肢の急性帯状疱疹、帯状疱疹後神経痛、手術後痛、血行不良、がん性疼痛、股関節から膝関節の骨折痛
椎間関節ブロックとは
椎間関節ブロックとは脊椎椎間関節に針を刺入し局所麻酔薬とステロイド薬の混合液を注入する神経ブロック法です。厳密にいえば神経ブロックでなく関節内注入法です。このブロックは椎間関節痛の原因となっている部位が診断できるほか、痛みの緩和が得られます。効果が短時間の場合には 後枝内側枝高周波熱凝固法 の適応となります。
適応疾患
変形、狭窄症、圧迫骨折などによる椎間関節由来の疼痛
不対神経節ブロックとは
不対神経節ブロックは、仙骨と尾骨の接合部に位置する神経節に局所麻酔薬を注入することで痛みを緩和する治療法で、その有効性 は広く知られています。また当院では除痛効果の持続を期待して 高周波熱凝固法 を用いています。
適応疾患
骨盤内悪性腫瘍、直腸がん術後の旧肛門部痛、痔核根治術後の持続性肛門部痛、外傷性肛門部瘢痕痛、難治性肛門部痛、難治会陰部痛
腹腔神経叢ブロックとは
WHO治療指針でも推奨されているブロックで、腹腔内臓器の腫瘍や転移などに伴う上腹部痛に対して適応となることが一般的です。特に、切除不能の膵がんで有用性が多く報告されています。大血管の損傷を回避するために、穿刺は透視下、CTガイド下で行われ、当院では透視下で行います。基本的には永久ブロックで、薬物にはエタノールを使用します。オピオイド鎮痛薬の減量や便秘の解消などの効果も期待できます。
硬膜外腔癒着剥離神経形成術(ラッツRACZカテーテル)とは
腰部脊柱管狭窄症などの坐骨神経痛、腰椎手術後も下肢痛にしびれや痛みが残存し、手術後の神経周囲の癒着などが考えられる場合や、慢性の腰痛や難治性の腰部椎間板ヘルニアに従来の保存的治療が無効な場合行われる治療法の1つです。
仙骨裂孔、から細径のカテーテルを挿入し、外套にあたるカテーテルで癒着を剥離したり、生理食塩水で硬膜外腔を洗浄します。
治療の対象
脊椎疾患による慢性的な腰下肢痛が続き、他の治療法で痛みの緩和が得られない難治性の痛みの患者さまを対象とします。脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、腰部神経根症、FBSS(脊椎手術後神経痛)などが主な適応疾患となります。
治療の対象外
抗凝固薬内服中の方、出血傾向がある方、悪性腫瘍がある方、重い肝および腎機能障害のある方、本治療で使用する薬剤に対してアレルギーがある方は、この治療を受けることができません
【ご参考】
使用する医療材料(東京医研ホームページ)※外部リンク
ガイドライン(日本ペインクリニック学会)※外部リンク
≪帯状疱疹は予防接種が可能です!≫
≪ボツリヌス療法・ボトックス注射はこちら≫
ペインクリニック ●医療職の皆様へ●
痛み治療のコンサルトをお待ちします!
村井クリニックでは、以下のことを地域全体で取組むべき課題と捉えています。
後述のようなケースは積極的にペインクリニック外来にご紹介ください。
- 急性痛に対する、より積極的かつ多角的な痛み治療の開始と、オピオイドの適正使用
- 慢性疼痛に対する、全人的かつ集学的アプローチの実践と普及
- がん性疼痛に対する、より積極的なインターベンショナル治療
▽▽詳しくはこちら▽▽
1.急性痛に対する、より積極的かつ多角的な痛み治療と、オピオイドの適正使用
a. 積極的かつ多角的な痛み治療
痛みの軽減は、人の健康、生き方や尊厳に関わる重要な課題です。「痛みでは死なない」という言葉がありますが、実際には痛みが原因で身体面の障害が生じるほか、心理・社会面の問題が健康や生命を脅かします。
村井クリニックでは、帯状疱疹、腰椎椎間板ヘルニア、がん性疼痛、脊椎圧迫骨折など様々な急性痛に対して、NSAIDs、オピオイド鎮痛薬、神経ブロック療法などの多角的な痛み治療を提案することにより、より安全で高い患者満足度を提供するための医療連携を行いたいと考えています。
b. オピオイドの適正使用
オピオイド製剤が普及するとともに、米国の後を追うように日本でもオピオイド依存症が問題になりつつあります。オピオイドは有効な薬ですが、身体的な痛みの訴えにとらわれず、心理・社会的なサポート、神経ブロック療法、リハビリテーションなどを組み合わせることでオピオイド投与量を抑制することができます。「非がん性慢性疼痛に対するオピオイド鎮痛薬処方ガイドライン」を参考に、「モルヒネ換算上限90mg、3か月目安に6か月を超えない」ことを推奨します。難しい症例はご相談ください。
2.慢性疼痛に対する、全人的かつ集学的アプローチの実践と、地域における普及
a. 全人的かつ集学的アプローチ
慢性疼痛に対しても、目先の痛みの訴えや患者満足度にとらわれず、心理・社会的な問題に着目した痛みの集学的アプローチと、オピオイド鎮痛薬の減量・終了が求められます。当院では、特にペインクリニック治療とリハビリテーション専門職による認知行動療法的な関わりの強みを活かして、患者さまのQOLの維持・向上を目指します。
b. 地域における普及
介護予防の観点からは、地域で活躍する多数の医療・介護従事者、特にリハビリテーション専門職に対して、慢性疼痛に対する全人的かつ集学的アプローチの普及が必要であると考えています。このため、慢性疼痛治療が必要な方の医療・介護連携チームに積極的に呼んで頂きたいと考えています。
3.緩和ケア領域の、より積極的なインターベンショナル治療と、在宅PCAの普及
a. インターベンショナル治療
1986年に出されたWHOの三段階除痛ラダーは、どんな医療制度の国でも普及することができ、70-90%の優秀な除痛率が得られてきました。あれから30年以上が経過し、特に先進国では経口以外の投与経路や、インターベンショナル治療にも目を向ける必要があります。特に、上腹部のがん性疼痛に対する腹腔神経叢ブロックについては推奨度が高いと考えています。
また、緩和ケアの対象は、心疾患や呼吸器疾患、神経難病などにも考えを広げて対応する時代となっています。生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対しては、疾患の早期よりQOLを改善するためのアプローチを開始します。
b. 在宅PCA
在宅緩和ケア領域では、PCA(Patient Controlled Analgesia)に医師、訪問看護師、訪問薬剤師など在宅医療に関わる医療職が対応できるスキル身に付ける必要があります。村井クリニックでは院長が「別に厚生労働大臣が定める保険医療機関の保険医」に該当し、下記の保険点数を用いて、近隣の在宅PCA管理のお手伝いを致します。新規導入時、導入後に問題が生じた場合などには、ご遠慮なくご相談ください。
C108-2 在宅悪性腫瘍患者共同指導管理料 1,500点
注 別に厚生労働大臣が定める保険医療機関の保険医が、他の保険医療機関において 区分番号C108に掲げる在宅悪性腫瘍等患者指導管理料を算定する指導管理を受けている患者に対し、当該他の保険医療機関と連携して、同一日に当該患者に対する悪性腫瘍の鎮痛療法又は化学療法に関する指導管理を行った場合に算定する。
関連リンク
こんにちは。
栃木県宇都宮市にある村井クリニックです。私たちは医療を通じて皆様の幸せな生活を支えます。
インターネットで初診・再診予約ができます。
利用できない場合は登録を確認いたしますのでお手数ですがお電話等でご連絡ください。
ぜひご利用ください。
- 〇(ご予約のタイミングについて)
・ご予約は次回分のみ可能.予約日になると次回予約も可能となります.
・予約受付は前営業日の診療時間30分前に締め切らせていただきます.
・長い期間を置いての来院となる方は、ネット予約利用の再登録が必要な場合がございます.ご予約できない方はお問い合わせください.
- 〇(ペインクリニック外来の診療予約)
・当外来の診療予約は、初診/再診ともご来院時or電話受付のみです.
- 〇(初診予約について)
・インターネット診療予約の初診予約は原則お受けしていません.
・「ペインクリニック外来」「もの忘れ外来」の初診予約は来院時or電話受付でお受けしております.
- 〇(その他)
・ご予約優先で診察のご案内をしておりますが、診療の内容に応じて診察の順番が前後することがあります.ご了承ください.
ご予約・お悩み・ご不明点などありましたらお気軽にご相談ください。